徳永エリ|立憲民主党北海道参議院選挙区第3総支部代表

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2010.02.26
徳永エリの思いをつづる「eriコラム」開設

連日、北海道内を飛び回っている徳永エリ。このコラムでは、徳永エリ本人が、全道各地でじっくり聞いたこと、感じたことをつづっていきます。更新をお楽しみにお待ちください



2010.01.05
T君の死に思う



 明けましておめでとうございます。

 慌しく、2009年が過ぎ行き、2010年を迎えました。

 昨年は私にとって、忙しさに追われて体も、心も疲れきった感じでした。特に、人からの頼まれごとが多く、予期せぬトラブルも起き、独りで全てに対応するのはキャパオーバーでした。

 でも、その中でまた、自分について多くのことを学んだ気がします。私の一番いいところが時として、一番悪いところにもなるのだということ。

 今年は私の干支。年女であります。トラ、トラ、トラ。大きな変化が起きるかもしれません。息子も高校を卒業し、東京に行くと言っています。私がこれから彼にしてやれることは、大学の四年間の経済的な援助のみ。もう、毎日ご飯を作ることも、お弁当を作ることも、何やかにやとうるさく言うこともなくなってしまう。家の中では独りになります。この時間とエネルギーを去年の反省を踏まえつつ、何に向けていくか。真剣に考えています。

 ただ、30年間、TVレポーターとして生きてきた、また、様々な自分の経験を力に出来るような、そして少しでも人の役に立つような仕事をしていきたいという気持ちは揺るぎません。

 この世に生まれてきたからには、自分の幸せだけのために生きていくわけにはいかない気がします。幸い、心も体も健康な状態で息子を社会に送り出す役目は果たせそうなので、残りの人生は”笑顔作り”自分の周りの人たちの笑顔のために生きたいと思います。

 さて、新年最初のモノ申すです。

 年末、私の店「風音」の看板の字を書いてくれた、そしてUHBで、フリーでディレクターとして頑張っていたT君が亡くなった。まだ、37歳だった。肝臓ガンが全身に転移していました。私が彼に逢ったのは、彼が22歳の頃。トーク DE北海道がスタートする前に、ポテトという番組があって、私はその番組の中で、隔週でシリーズ女という特集を担当していました。企画、ブッキング、演出、すべて担当のディレクターと一緒に作り上げるものでした。

 当時あまりテレビでは取り上げることのなかったセックスレスや、虐待、ジェンダーの問題など果敢に挑戦していきました。ある日、若いのに優秀だったT君が担当になりました。

 「僕にはエリさんとの仕事は、荷が重過ぎます。緊張します!」と初々しく話していた彼の姿が昨日のことのように私の心によみがえります。

 以後、彼とは思い出に残るおもしろい仕事を色々としてきた。

 彼の一番いいところは、納得のできないこと、自分の中で理解が不充分な事はやらないというところだった。やりたいと思ったテーマは理解するまで調べ、多くの人に逢い、取材に入るまでに時間をかける人でした。

 結婚もしていない、子供もいない彼が、夫婦の問題や親子の問題を取り上げるときには、「エリさん、お母さん仲間、集めてくれますか?お昼でも食べながら、皆さんの話を聞いて参考にしたいんです」と身銭を切って場を作り、彼なりに理解できたところで取材に入ります。新聞や週刊誌の受け売りや、思い込みでの見切り取材は絶対にしない人でした。

 ぐんぐんと成長し、いつの間にか押しも押されもしない優秀なディレクターに成長した。そんな彼に私は、自分が27歳のときインドの寺院に瞑想修行に行った話をし、「あなたのような人間は小さくまとまってはダメ。独り身のうちに、自由が利くうちにどんどん経験を積んで見識を広め、感性を養ってもっと大きくなりなさい」といつも話していました。

 しかし、彼は会社を辞め、修行の旅に出て、帰ってきたときに仕事があるだろうかと心配し、その心配が邪魔をして思いはあっても、なかなか実行できずにいたのですが、ある日突然、会社を辞め、アジア諸国への貧乏旅行へと旅立ったのです。私は嬉しかった。大きくなって、深くなって帰ってくる彼の姿を想像し、彼の事を弟、息子?のように思っていた私は誇らしかった。

 すっかり旅の魅力にとりつかれた彼は、その後、何度か旅を繰り返し、ひとまわりも、ふたまわりも大きくなって、戻ってきた。そして、フリーのディレクターとしてUHBに戻った。

 社内で見かける彼はいつも忙しくしていた。仕事が出来るがゆえにあらゆることをまかされる。期待される。彼なら出来て当たり前。さらにフリーであるがゆえに、休めない。社員と違って休んだら収入が無いからだ。体も心も無理をする。決して弱音を吐かず、人の悪口も言わず、静かにちょっとさみしげに微笑んでいる人だった。

 いつも彼に目線を運びながら、私は彼の気持ちが痛いほどわかっていた・・・と思う。

 亡くなる一月ほど前、入院中の北大病院に彼を見舞った。辛い体をおして、院内のスターバックスでコーヒーを飲みながら一時間ばかり、他愛のない話をした。その中で「今、家賃も生活費も治療費もみんな親が払ってくれているんだ。生活の心配をしないでゆっくりできるのはいいよ」と言ったことが切なかった。

 自分を磨き、成長させ、貴重な人材として働いているのにもかかわらず、具合が悪くても休めない、休むと収入が無くなる。何だかおかしい、病院に行かなければと思っていても予定してた日に仕事が入って、先送りにしてしまう。フリーは休ませてくださいがなかなか言えない。言いづらい。そのうち病魔が体を蝕んでどうにも辛くて病院に行ったときには手遅れということになりかねないのだ。彼がそうだった。かなり前から体が痛かった、辛かったのを我慢して頑張っていたのだ。

 会社員で、給料を貰っている人には、企業に守られている人にはこの気持ち、この状況、この苦しさはわからないだろう。

 T君、お疲れ様。そして、ありがとう。私はあなたに逢えて本当に良かった。あなたの姿、あなたの声はずっと、わたしの心の中にあるでしょう。私の人生における出逢いの中で数少ない、大切な大切な人です。

 風音の看板と、我が家の表札。私と息子の名前が楽しそうに並んでいます。国際短編映画際の賞状に書いてくれた受賞者の名前。世界に80人もの映画監督があなたが名前を書いた賞状を持っています。味のある、心のこもった素敵な字です。あなたしか書けない字です。
ありがとう。ゆっくり休んでください。

 そして、空から時々、私のぼやきに耳をかして下さいね。さみしいよ・・・。



2009.11.21
独りが不安な年頃になりました

11月も、もう後半。毎年この時期になると感じますが、1年早い!!

 忙しく、色んな事をやってきているのに、結局私は何をしていたんだろうとちょっと虚しかったりします。

 来春、18年間二人で暮らしてきた息子が巣立ちます。若い息子は夢に胸を膨らませ、一人暮らしに多少の不安を抱きながらも、反面、新しい暮らしを楽しみにしているようです。独りぼっちになる、わたし・・・。

 考えただけで涙が出ます。独りの暮らしに慣れるまでにどの位かかる事でしょう。高校の3年間、毎日作ってきたお弁当も、あと一月で終わり。一度巣立っていったら、男の子は二度と一緒に暮らすことはないでしょうから、春までの四ヶ月余り、息子との生活を大切に胸に刻みたいと思います。

 このところ、ヘモグロビンが普通の人の三分の一だとか、食道のアカラシア(食物の通過障害)が進んでいて、食道ガンが怖いから、専門の病院で胃カメラのんでくださいとか、腎臓に結石があるとか、なんだか体的に騒がしくって不安です。若いときはいいけれど、この歳になると私の老後はどうなるんだろうと、誰かそばにいて支えてくれるんだろうかとか、考えて悲しくなることもあります。

 息子と二人、必死に生きてきた今までは、余り考えもしなかったのに、やっぱり結婚っていいなとか、紆余曲折、危機も後悔もあるかもしれないけれど、結局夫婦の歴史、時間をかけて築きあげていくものの大きさを感じます。周りの夫婦がものすごく今、羨ましいです(私のことですから、また心境は変わるかもしれないけれど・・・)。

 先日、札幌市が初めて開いた、男性介護者の集いに取材でおじゃましました。男性で妻を、親を介護している方々が集まって、お料理の勉強をしたり、懇親会で悩みを打ち明けたり、先輩介護者が、最近介護をはじめた方にアドバイスをしたり。長年介護をしている男性は、慣れたのか、しっかりと現実を受け止めているのか、表情も比較的明るく、元気に生活を語ります。しかし、最近介護をはじめたという方は表情も暗く、疲れた感じです。

 ほとんどの方はある日突然、認知症と診断され、夫の顔や名前もわからなくなった妻の介護です。中には53歳で認知症が発症したという妻を、会社を辞めて貯金を切り崩しながら介護している方もいました。経済的な問題、家事、特に一度もやったことのない食事作りをそばにいる夫がしなければならないのです。慣れるまでは、どうしていいやら、また、妻の病状もどのように進んでいくのかもわからず、不安でいっぱいでしょう。

 でも、子供たちも、結婚をして家庭を持ち、ましてや遠くに住んでいたらなかなか協力の手を借りられず、施設に入れようにも空きがない。一番身近にいる夫が介護するよりないのです。

 ある参加者に伺いました。「奥様が認知症になるまで、ご自分が奥様を介護することになるかもしれないと考えたことありますか?」

 「全くありませんでした。家事も子育ても、完璧な妻で、私は家の中のことは一切せず、妻に頼っていました。ある時、もしお前が倒れたら、俺が家事をやらなければならないのだから教えてもらっておいた方がいいんじゃないかと言ったことがあるんですが、妻は、大丈夫、お父さんのほうが先に死んじゃうから。最後まで私がやるからと言っていました。なのに今は、私の顔もわからない。暴れる、暴言を吐く、家事どころか着替えすらできない。元気だった、優しかった、妻がどうしてと思うと悔しいです」と言って、大粒の涙を流されました。

 それが現実です。

 今、男性介護者は、介護者全体の三割近くにまで増えています。独りで大病を患ったら・・・。認知症になったら・・・。どうなるのでしょうか。経済的にもかつかつで、独りで暮らしている、男性も、女性も沢山います。大変でもまだ、夫や妻の存在があったほうが幸せです。これから、超高齢社会を迎える日本はどうなってしまうのでしょうか。

 そして、私もどうなるんでしょうか。考えると憂鬱になりますが、元気なうちに色んな事を多角的に考えて、備えておかなければならないもかもしれません・・・。

 とりあえず、息子のことが一段落したら、考えましょう!!

 [お知らせ] 徳永エリ(家族問題アドバイザー) 「心の相談室」を開設しました。30年間、TVリポーターとして、取材を通して、多くの人と問題に向き合ってきました。夫婦のこと、子育て、介護、病気のこと、皆さん色々な悩み、不安を抱えています。相談できる人がいない、解決の糸口が見つからない。そんなあなたに、私の経験と、人的ネットワークからアドバイスと安心できる情報を伝えたいのです。どんな悩みでもいいです!まずは「クオリア」までお電話(011-788-3951 午前10時~午後7時まで。不在の場合は転送になります。しばらくコールをお願いします)ください。

■読者の皆さん、できるだけお返事しますので、ご意見や、気になる世の中の出来事などをメールでwebmaster@bnn-s.comまでお寄せください。



2009.10.15
今年も札幌国際短編映画祭がスタート


 こんにちは。10月ですね。一年、本当に早い!

 私が出演している、トークDE北海道も番組が始まってから、15年になりました。長寿番組ですよね。

 その番組にスターティングメンバーとして出演が決まったときには、我が息子は3歳でありました。それが今や18歳ですから、驚きです。来春受験の息子は、東京の大学に行きたいそうです。
離婚して以来、ずっと二人で暮らしてきましたがついに、息子は巣立ち、私は一人になります。

 来年は私も年女。色々な変化が起きそうな予感です。というより変えようと思っています。

 今までは息子のため、息子との暮らしを守る事を一番に考えてきましたが、来年からちょっと順番を変えようと思っています。人生の後半の生活をどう生きるか、50歳になる前に道を決めて、その準備に入ろうと思います。しばらくは大変かもしれませんが、人生に変化は大切です。挑戦も大切です。不安は大きいですが何が起きるか分からないのでちょっとワクワクもしています。

 「座して進まず、歩けば道」私の座右の銘です。

 さて、毎年この時期お伝えしていますが、14日から5日間、18日まで、第4回札幌国際短編映画祭が開催されています。今年は世界97カ国から3411本の作品が事務局に届きました。昨年の1.5倍です。

 インターネットと、口コミで世界に札幌国際短編映画祭のことが広まっています。なのに、札幌の市民はほとんど、この映画祭の事を知りません。私たちの、税金も投入されているのに、昨年は開催期間中に1万人もの人たちが来場してくれたのに。

 そこで、私たちは今年、札幌国際短編映画際 市民応援団を立ち上げました。商店街や、学校、施設などでPR上映会を行い、映画祭の事を知らなかった市民の方々に説明をし、過去の上映作品を観ていただきました。

 「こんなにすごい事をやってるのに何でもっと宣伝しないんですか?この映画祭の面白さを知ったら、もっとたくさん人が観に来るのに」という声をたくさん頂き、PRし甲斐がありました。また、前売りチケットもその場で購入して下さり、今年の動員数の結果が楽しみです。これからも、年間通してPR活動を行ないますので、興味のある団体さんはご連絡を下さい。飛んでいきますから。

 また、この映画祭は市民のボランティアで運営されています。PR活動有り、通訳もよし、会場でのご案内あり、パーティーの場所の提供とか色々な形で皆さんの協力を必要としています。市民が色んな形で関わって、この映画祭をカンヌやベネチア映画祭のように育てていくことに本当の札幌市の国際イベントとしての価値があると思います。

 とにかくは一度会場に来てください。短編映画を観てください。絶対にはまりますから。特に忙しい方は、金曜日は朝までオールナイト上映ですから、ビール飲みながら、睡魔と闘いながら朝まで観ましょう!!

 映画祭の詳細や、応援団の活動と入会に関しては、第4回札幌国際短編映画際のホームページでチェックしてください。トップページに応援団・サポーターズクラブのバナーが貼ってありますので、そこから入ってください。よろしくお願いいたします。




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