TPPハワイ交渉会合
掲載日:2015.08.02
玉木衆議院議員とこれからTPPハワイ交渉会合に向かいます。心配な数字が報道されています。しっかりと情報収集に努めてきます!
マウイ島に到着し、早速、情報交換。与党の議員の皆さんともお話をさせて頂きました。
移動中、美しい夕日が。マウイ島のホテルについて早速、自民党の先輩議員の皆さんから交渉の進捗状況について伺いました。そして、山田正彦先生や、NGOの皆さんと合流。現在の状況は交渉は難航している模様。TPP交渉は今夜は夜を徹して行われる模様。明日も朝から情報収集に動きます!
おはようございます。TPPはまとまるのか、漂流か?緊張して2日目の朝を迎えました。昨日は自民党の先生方と情報交換。夜は山田正彦先生と、NGOの方々、メディアの方々と会食を兼ねた情報交換。今日はこれから、交渉会合の会場に行き、11時から内閣府からの聞き取り。米国議会議員との面談も申し入れしています。日本からのステークホルダーはこれまでの会合にない程、様々な企業、業界団体が現地入りしています。進展があれば報告しますが、なかなか難航しているようです。乳製品、知財このあたりでしょうか!
本日1時半から予定されていた12カ国の閣僚会合は予定が変わりました。USTRフロマン代表が朝の閣僚会合の後、課題の残っている国とバイの交渉を続けています。甘利大臣は今日はバイの交渉はしない模様。そして、たった今、2時から12カ国の閣僚会合がセットされたという情報が入りました。大変に難航しているようですが、今後どうなるか全くわかりません。NZが無理難題を言っているようですが、知財の新薬のデータの保護期間の延長も米国は譲らないでしょうし。本当にわかりません。北海道からは沢山のJAの組合長さんがお見えです。
午後4時から、12カ国の閣僚記者会見が開かれ、TPPハワイ交渉会合は大筋合意ならず。薬のデータの保護期間の延長や、NZなど乳製品、そして、メキシコと最後の最後、自動車部品の問題で揉めて合意ならず。TPP漂流へと向かっている!?
今日の締めくくりは甘利大臣の記者会見。内容は以下。
A 28日から31日まで、ここハワイで、閣僚会合が行われ、★交渉は大きく前進をした。しかしながら、いくつかの限られた論点に関して引き続き協議が必要ということに達した。★ルール面では、物品貿易、投資、環境、金融サービス、リーガル(紛争処理)、こうした分野でこれまで未決着の論点が残されていたが、このおもな分野で交渉をまとめることができた。難航していた知財でも、多くの論点について決着させることができた。物品市場アクセスについても多くの国との間で交渉を相当前進させることができた。しかしながら、★一部の国の間の物品市場アクセス交渉と知財について、各国の利害が対立し、交渉を終結させるにはいたらなかった。
今後の予定だが、★多くの論点が決着し、残された課題は相当絞り込まれた。今回の会合の成果を踏まえて、今後も交渉の早期妥結に向けた努力を継続するという認識が各国で共有された。★残された論点は各国が準備をした上で、もう一回閣僚会合を開けば決着ができるのではないかと思っている。私からは以上です。
Q もう一度開けば決着できると。次にいつ開く認識か。今回4日間で決着できなかったのに、もう一回開けば決着できるのか。
A 次の会合について。★共通の認識として、8月末までに会合を持つというのが共通認識だと理解している。私からは、機械的な日程をこの場で確定した方がより準備しやすい、そこに向けて未解決の問題をその間処理していくという段取りが@@、決意をもちやすいという話をしたが、次の会合が決着だと慎重な設定が必要という判断を議長がしたようだ。市場アクセスで残っているが、★特定の国が、なかなか解決ができないというところがあるが、それは、要求の過大さゆえに、各国が応じられないというところがあるので、その辺を落ち着かせるという、腹をくくらせるという手続きが必要。日本も物品市場アクセスかなり終了してきたが、最終的にパッケージ合意となっているから、最後の詰めをしていく部分が、大臣会合が開けないということになっていて、まだ未決着となっているが、★次の会合では収斂が可能だと思っている。
Q 国内の話。閣僚会合で大筋合意した後、臨時国会で法案提出だと思うが、その認識は。8月で臨時国会間に合うか。
A その辺は、アメリカの90日手続きが技術的に若干でもできるのかどうか。相手がある事情だから、その辺大筋合意ができたら、ただちに作業、技術的なスピードアップをどう制度上できるかを勘案して、どの国会で対応するかを政府は決めることになる。
Q 大臣としては、臨時国会という考えは変わらないか。通常国会だと参院選も近く厳しいと思うが。
A 今回決着の閣僚会合だと我々は思っていて、できるだけ早くというスケジュール館をもっていた。今回、妥結ができれば確実に臨時国会には間に合っていたはず。今後、どの時点で大筋合意がなされるか、その時点で具体的な国会日程スケジュールも確定してくるのではないか。
Q 大臣、首席の皆さん、日米を続けてきたと思うが、どのくらいの詰まり方か。次の閣僚会合の前にさらにやる必要はあるか。
A 日米に限らず、バイの関係はかなり精力的に事務折衝で詰めることができた。もちろん国によっては、日本が深刻な課題を抱えていない国はあるから、それは事実上閉じることを確認することもできているが、★まだアメリカをはじめ、全体の収斂と二国間の収斂がリンクしているところがある。★全体が閉まらないと二国間は締まらないところがあるので、そこは決着がついていないところがあるが、日米を含めて、来る前よりすすんだかといえば進んだ。次の会合で決着できる自信がある。
Q 事実上クローズしているのは、米国やNZカナダがあると思うが、次の閣僚会合の前に二国間協議をどの程度やるのか。
A まあ、日米は農産物の一部と自動車が残っているし、★自動車は全体のしまり具合とリンクしている部分が、特に日米交渉で約束があるから、それをみないと期間の最終的な決着ができないところがあるし、カナダは、交渉がスタートしてかなりカナダもこの閣僚会合を決着するという意思をもってきたから、急速に進んだし、★某国はいろいろ過大な要求をしている国があって、日本じゃなくて全部の国と閉まらないというのがあるので、もうちょっと妥当な要求に頭を冷やしてもらわないといけないから、そういう時間は必要になる。
Q 8月末というのは、各国が目指して作業しようということは認識共有?
A 8月末までにというのは、認識としてみんな共有していると思う。日程の確定まで迫ったが、そこまではなかなかできないという議長判断だった。
Q 某国といったが、そこは腹をくくらせるという手続きと。突破するシナリオは。
A それはもう、関係するすべての国がそことは閉じていないから、それはもう、いかに交渉をまとめる障害になっているかということは、関係国が自覚させる必要がある。
Q その国を外して合意はあるのか。
A ★12か国まとまって合意するのがベスト。★共同会見での指摘の対象国は、歩調を合わせて妥結のメンバーでありたいとおっしゃっていたから、それなりの適切な行動は取られると思いますけど。
Q いまおっしゃった中に包含されている部分もあると思うが、今回最後の閣僚とうい認識なのに、最後の閣僚会合にはならなかった理由は。日米はかなり精力的に今までもやってきたのに、それ以外のところがひっかかるということがあったが、それは交渉のやり方、日米だけではいかないという時に、いままでのやり方はよかったと思うか。
A うーん、まあ、だれがわるいいいということは言わないようにするが、交渉の最終盤になると、最後のチャンスにできるだけ自分の要求はねじ込めたいというのは働く。特に、頼るところがここしかないという時は、明いっぱいそこに自国の要求を盛り込む。おのずと自覚してほしい。
Q 各国のオファーは、手の内は出した会合だったのか。
A ★かなり、各国とも最終局面を決着させる場にしたいということで臨んできたという感じはあった。
Q 新薬の保護期間について。アメリカの譲歩や、新興国の譲歩など、次回の解決のめどは。
A 市場アクセスの一部と、知財の指摘の部分が残っている一番コアな部分。知財の周辺部分はかなり整理がついて、一番の、本体に双方が、お互い読み込めるような解決策があるんじゃないかと期待をしていたが、やっぱりその、双方にとってなかなか乗り越えられない部分があったようです。★少し冷静な期間を置いて知恵を出せば、これによって、これだけでTPP全体をだめにしちゃうかというところには至らないと思うんですけどねえ。★残された課題が解決されていくにしたがって、これだけで全体をダメにするのかというベクトルが働くのではないかと思う。これだけが残ってそれでだめにするということではないんじゃないかと思うが。(※気持ちの入っている感じのしゃべり)
Q 8月末までにもと。技術的な提案はあったのか。8月末を逃すと難しいか。
A アメリカの政治日程からすると、今回で相当厳しくなっていると思う。これが何週間か先に行くと、現体制の政治日程からすると、相当もう厳しいと思う。ただ、九月から先に行くと、完全にあるテーマで、空白期間が生じると思うが、次回、12か国が次回まとまるのではないかという思いをかなり強くしたと思うから。そこでアメリカが、どうできるか、アメリカの判断があると思う。今回を逃したから、アメリカの政治日程的に漂流化というと、必ずしもそうではない。
Q 次回を逃すと難しいか。
A ★次回にまとまらないと、これはなかなか日程的には大変になってくるかと思う。
Q 最後の大筋合意を見送ろうというのは、どういうプロセスだったのか。
A 市場アクセスが残されている部分と、知財の部分が残された主要項目と申し上げたが、少なくとも大筋合意と、合意と呼ぶには無理があるとみんな認識しているし、ある国は複数国と全然全く閉じていないわけですよね。ある特定の国との、ごく特定の部分だけというならまだしも、★ある特定の国は三つも四つも、まったく、まったくしめる見通しがないというのでは、いくらなんでも大筋合意と言えないでしょ。
交渉会合の場で、米国パブリックシティズンのスタッフ の皆さんと。
TPP合意ならず、マウイ島の空に虹がかかりました。各国の国柄を壊してしまうようなこんなTPPはやるべきではない。大企業は企業利益だけを考えているが、自分もその国の国民の一人だということを考えなければならない。TPPによって自分たちの国が今後どうなるか、ちょっと考えれば解る事。
自民党の衆議院議員・吉川農林水産委員会筆頭理事と玉木衆議院議員と一緒に、農林水産委員としては、マウイのプランテーションを見に行かねばと午前中に、行って来ました!只今、マウイ空港。これからホノルルに向かいます。
只今、ホノルルから羽田に到着しました。甘利TPP担当大臣、大江主席交渉官代理と羽田でお会いしました。決裂した事で予定を早めて戻ったようです。TPPはまとまらずとも、日米二国間の関税交渉の内容は、日米FTAのような形で実行されるのか?農産物の関税交渉はほぼ、新聞報道に近い形でまとまったとみられる。現に、昨日の政府と与党による業界団体への説明会では、影響のあるものは国内対策をしっかりとやると言っている。決議違反を認めたようなものだ。