被災した皆様に心からお見舞い申し上げます。
掲載日:2011.03.13
金曜日は、郵政事業者、JP労組の方々からの悲痛な叫びを伺いました。郵政の民営化
によって郵便局の皆さんが長い間、地域と共に歩んできた大切な関係をすべて壊して
しまったこと、今こそ日本の国に必要な事柄が、心が、触れ合いが、そこには沢山詰
まっていたのです。民営化によって失ったものの大きさを改めて感じ、胸が詰まる想
いでした。止める、変えるということがどれだけ慎重にやらなければいけないか、目
の前の問題だけに囚われてそのために思いもよらなかった大事なものを失うことになるかもしれないということ
をしっかりと考えなければなりません。その後、鳩山前総理の呼びかけで、ぬくも
り・助け合い本部を立ち上げ総会が行なわれました。昨年の補正予算で創設された
「住民生活に光をそそぐ交付金」が地域でどのように使われているか、現場ではどん
な改善が必要か国会議員が調査をし、報告、きちんと成果が見える形で進めていこう
という行動をします。12時15分から両院議員総会が行なわれ、私は終了後、翌日
の「TPPを考える国民会議」の準備がありましたので急いで羽田空港へと向いまし
た。15時の札幌行きの便でありましたので、14時46分、空港ターミナルから飛
行機に乗るために通路に入った途端にグラグラと揺れ始めました。随分と長い間の揺
れでした。「何処が震源地なんだろう、これは相当に大きいぞ、大変だ」そう感じま
したが、まさかこんなにひどい状況になるとは思いませんでした。阪神淡路大震災の
エネルギーでいうと250倍だといいますから、想像を絶する威力であったと思いま
す。本当に辛いです。今の段階で何か力になりたいと思いながらも力になれない自分
が歯がゆいです。できることからやろうと今、色々準備しています。幸い、飛行機は
機内で1時間待機でしたが飛び、札幌に戻りました。昨日は朝から、室蘭、登別、白
老、日高、新冠、浦河、様似とお邪魔し、役場の災害対策本部、北海道総合振興局、
漁組などで、被害情報をうかがって参りました。様似の特別養護老人ホームに海水が
入り、床上浸水で避難しましたが、避難所にお邪魔しましたところ、大変に設備の
整った快適な避難所でしたし、お年寄りの皆さんも落着いていらっしゃいました。け
がもなくスムーズに避難もできたということで本当に良かったです。ただ、漁業関係
者の方々には大きな被害が及んでいるようです。船の転覆、港に停めておいた車やト
ラックが流されたり、施設の冷凍庫や冷蔵庫が使えなくなったり、船の巻上げのモー
ターが壊れたり、魚箱も流され、蛸やホタテの被害も心配です。政権与党として被害
報告がまとまりましたら、ヒヤリングをしてしっかり対応して参ります。また、泊原
発に関しても地域住民の方、また北海道の皆様もご心配のことと思います。皆さんが
必要と感じている説明を何らかの形でしていただけるように、我々も調査に行かなけ
ればなりませんし、国民の皆さんへの説明もして頂けるように要望して参りたいと考
えています。早急に対応しなければなりません。