週末の北海道での時間は忙しいけれど、有意義です。
掲載日:2011.08.10
忙しい週末でした。しかも、一昨日、97歳の祖母が急逝いたしまして,昨日の夜お
通夜だけ出て東京に戻ってきました。私は小さなころは母と離れて暮らした時期があ
りまして、祖母が母のようでしたので祖母が亡くなったら私は生きていけないと思っ
ていた頃もありましたが、97歳まで長生きしてくれると、ましてや笑い顔の安らかな死に顔を見ると、悲しいというより「お疲れ
様、これからは痛みも苦しみも悩みからも解放されて良かったね」そんな気持ちにな
るから不思議です。これからは私の心の中に、いつもそばに居てくれるでしょう。
金曜日、5日は、東京からまっすぐ士別市に入りました。飛行機もご一緒だった佐々木
座長と一緒に、てしおがわ土地改良区の皆さんが意見交換会を開いて下さいました。
榊原理事長・西尾参事・山本総務部長・熊沢工務部長・阿部公務部統括補佐・折田総
務課長より、組織的な営農活動支援による効率的・安定的な農業経営へのご提案を頂
きました。
その後、佐々木座長から士別市でしか食べられない美味しいジンギスカンがあるんだ
とずーっと以前から話だけ聞かされていた、念願のジンギスカン屋さんでタレに山の
ようなしょうがを入れる、さっぱり系のジンギスカンを頂きました。ほんと、美味し
かったです。一泊して翌日は、朝、士別農民連盟の皆さんと意見交換。山居士別議
長、沼館士別農民連盟委員長ほか、皆さんから士別の農業の現状を伺い、その後、玉
葱、かぼちゃ、ビートなどのほ場を視察。先月の16日から雨が降っていない、干ば
つで生育状態がいかに悪いか説明して頂きました。その後、今度は前夜意見交換をさ
せて頂いた、てしおがわ土地改良区のみなさんと合流して、上士別地区の国営農地再
編事業の現場を地図を見ながら視察、細かくご説明頂きました。営農人口が少なく、
高齢化の進んでいるこの地域では、狭小なほ場の区画を整理し、農地を集約し、効率
化を図る事がいかに生産性をあげる事に繋がるかを実感しました。
そして、もち米の里「なよろ」にお邪魔し、直売所を見学。新鮮で安心な野菜は遠く
からも買いに来る方が年々増え、毎年一千万ずつ売り上げが伸びているそうです。久
しぶりに、この施設の管理者でもある株式会社もち米の里ふうれん特産館代表取
締役の堀江英一さんにもお逢いし、お話が出来ました。ここで売っている大福もちす
ごく美味しいんです。機会があったら食べてみてください。そして、士別市では福島
の川内村の4年生から6年生までの子供たちをサマーキャンプで受け入れていて、
ちょうど士別市、最後の日でしたので顔を出させて頂き、子供たちと楽しい時間を過
ごさせてもらいました。38名の子供たちの半分は、地域から避難して暮らしている
という事で、士別市で久しぶりの再会だったようです。そして、地元に帰ればまた離
れ離れになってしまうんです。子供たちには何の罪もない、本当に可哀想です。ま
た、機会があったらいつでも北海道に来てほしいな。7日、日曜日良いお天気でし
た。暑い日でした。千歳の航空祭に昨年に続いてお招き頂きました。女性自衛官のエ
スコートで航空機展示会場を見学。津波の難を逃れたブルーインパルス6機を真近で
見て感激しました。その後の会食会で、自民党の町村衆議院議員、公明党の横山参議
院議員、私とご挨拶をさせて頂きました。被災県から基地周辺自治体に避難されてい
る方々も招待されていて、何人かの方々とお話をさせて頂きました。その足で、キロ
ロリゾートまで走り、アルピニストの栗城多史君がプロのアスリート仲間と企画した
被災県の子供たちに大自然の中で心と体をリフレッシュしてもらい、さらにチャレン
ジ精神を学び強い子供たちになって貰いたいというサマーキャンプの初日で、到着後
のオリエンテーションでお話をさせて頂きました。札幌に戻って、
映画監督の岩井俊二さんと奥様に私の大好きな居酒屋「喜び屋」でお逢いし、政治の
話や、原発の問題、長時間に渡って美味しいお魚とお酒を頂きながら、とても楽しい
時間を過ごさせて頂きました。岩井監督とは札幌国際短編映画祭プロデューサーの久
保さんのご紹介でお逢いしました。今月から生活拠点を札幌に移すそうです。原発の
問題や、首都一極集中の仕組みの問題、生活の価値観、東日本大震災を機に色々考
え、都会を出る人でアーティストやミュージシャンが沢山います。東京じゃなければ
仕事が出来ない方々ではありませんから、安全で穏やかに暮らせる北海道の生活は賢
明な選択だと私は考えます。そして、月曜日、8日は、西本願寺札幌別院に相原参議
院議員と共に伺いました。韓国から労働者として北海道に連れて来られ、過酷な労働
を強いられ亡くなっていった方々の101体の御遺骨や遺品が西本願寺の納骨堂に収
められています。強制連行・強制労働犠牲者を考える北海道フォーラム代表の、浄土
真宗本願寺派一乗寺ご住職の殿平善彦さんからご説明を頂きました。何とか祖国のご
遺族に御遺骨を返してさし上げられるように
微力ながら共に行動させて頂きます。午後からは、民主党・北海道主催で、私、山崎
衆議院議員、道議、市議、そして、子供を連れて札幌に避難してきているお母さんた
ち、NPOの代表の方々、北海道庁の職員、札幌市の職員のそれぞれ、被災者支援を担
当している方々にお集まり頂き、避難者の方々が抱える問題を聞かせて頂き、問題解
決のために努力させて頂くお約束をさせて頂きました。できない事もたくさんあると
思いますが、できる事はしっかりとやっていきます。北海道に避難してきて下さいと
呼びかけた責任があります。行政の皆さん、どうぞ、もし自分が同じ状況だったらと
考えて心ある対応をお願い致します。