放射線医学総合研究所視察
掲載日:2012.06.05
行政監視委員会の視察で、千葉県の放射線医学総合研究所に視察に行って来ました。 1957年奇しくもIAEAが発足した都市に放射線総合医学研究所も発足しています。 国内では初めての速中性子線がん治療研究や、PET装置の開発、陽子線がん治療研究開始し、1984年には重粒子線がん治療装置開発を開始、1994年には世界で唯一重粒子線がん治療を開始。今日までに重粒子線がん治療患者は6,000名を突破しています。
福島第一原発の事故が起きた後17時間30分後には陸上自衛隊ヘリで緊急被曝医療派遣チームを福島に派遣。患者搬送の司令塔的役割を担い、小児甲状腺測定の助言やスクリーニング体制の構築、傷病者の放射線管理指導などを行いました。
また、自治体や住民への放射能による健康被害についての説明会を500回以上も行ってきたそうです。福島第一原発の事故以降、これから放医研の研究データは世界的にも注目されるものとなるでしょう。組織、人材、予算としっかりと国が支えていかなければならないという事を強く感じました。