原子力規制委員会の人事について


掲載日:2012.07.31

私の事務所にファックス、メール、お手紙などで「原子力規制委員会」の委員の人事についてご意見が沢山寄せられています。不適格な候補者を承認しないで下さい、委員を差し替えて下さい、というものばかりです。利用と規制の分離、原子力安全規制に対する国民の信頼を得るという二つの大きな目標があります。そして人選は中立公正性、透明性の確保を徹底しなければなりません。なのにどうして政府はこのような人選に至ったのでしょうか?細野大臣はご自分のお考えを丁寧にお話しくださいました。専門家として確かにすばらしい方達でしょう。そして、3・11の事故以降、それまでとは違うお考えをお持ちになっているかもしれません。しかし、今どんな考えであっても、立場であっても原子力ムラの住人だった人たちがあの事故からわずか1年半しかたっていないのに、3人も委員に選ばれているというこの人事はとても国民の皆さんにはご理解頂けないと考えます。少なくても、福島県や県外にに避難している方々の立場に立った発言をしてこなかった人は倫理的にも認められません。昨日、衆参の議員8名で細野環境大臣と意見交換をさせて頂きました。それぞれの議員が国民の皆さんの思いを考慮すべきであることを必死に訴えさせて頂きました。この人事ではダメだということもはっきりと申し上げました。今朝も8時から環境部門会議と原子力事故収束対策PTの合同総会が開かれ、そこでも副大臣、政務官に訴えました。大きな権力を持つこの規制委員会が、国民の声が充分に反映されるものとなるように今後も注視していきます。

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